寝たきり老人になぜなるのか 余命を意味あるものにするために

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人生の最期を寝たきりになって過ごしたいですか。

このような問いをすると、ほとんどの人が「No」と言います。

寝たきり 老人 余命

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過剰な医療は苦しみを生み出す

「自分はポックリと逝きたい」と話されたり、「朝起こしに行ったら冷たくなってたというのが理想」と多くの人が話されます。

 

しかし、実際にはどうでしょうか。

今日も多くの方が寝たきりとなり、ベッドの上で過ごされています。

昔は自分で食事を取れなくなったら、衰弱して亡くなっていきましたが、現代では発達した医療により長生きができるようになりました。

なかにはそこから治療を行えば改善される人もいますが、延命治療を行っても多くの人は徐々に衰弱し亡くなっていきます。

両親の介護などで、過剰な医療のもとで徐々に衰弱する様子を見てきた人は、「自分はあんなふうに苦しみたくない」と思う人も少なくないです。

 

自分で食事が食べられなくなった人は、点滴や鼻から入れたチューブ、胃ろうなどの管をつないで栄養剤を流し込みます。

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また、そのような方は痰も溜まりやすいので、吸引するチューブを鼻から入れますが、その時患者さんはとても苦しそうにされます。

体につながれたたくさんの管が気持ち悪いのか、自分で引き抜こうとされる方もいます。

そうのような方には、柔道の帯のようなヒモで手足を縛ったり、手を動かしにくくする手袋をつけたりします。

日本の病院には、このように縛られたままで人生の最期を迎える人がとても多いです。

これはとても不幸なことだと思います。

 

なぜ、このような寝たきり老人がたくさん生まれてしまうのでしょうか。

そこには日本の医療、そして日本人自身の問題がからみ合ったいくつかの理由があります。

 

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寝たきりになってしまう理由

多くの人が望んでいないのにもかかわらず寝たきりになってしまうのは、病院や社会制度の問題私たち日本人1人1人の問題があります。

 

社会制度の問題としては、診療報酬や年金が関係します。

体に高濃度の栄養を注入できる中心静脈栄養や人工呼吸器を取り付けたりすると、診療報酬といって病院に入るお金が高くなります。

また救急車がいくような救急病院では、在院日数が長くなると診療報酬が減ってしまいます。

ですから、胃ろうをつけて早期に退院させるようになるのです。

近年はこういった過剰な医療を希望しない人が、事前指示書やリビングウィルなどで意思を伝える人もいますが、これらは未だ法制化されていません。

つまり医師は延命措置を怠ると、あとあと家族から訴えられる可能性があるのです。

年金も長生きすれば、そのぶん長くお金が支給される仕組みなので、それを目当てに寝たきりになっても長生きさせようとする家族がいることも問題です。

 

一方で、私たち1人1人の問題もあります。

日本人で、自分はどのように死んでいきたいかということを書面に残しているという人は、わずかしかいません。

最期をどのように迎えたいかという話すら、家族に伝えていない人がほとんどです。

延命治療を行うかどうかという状況では、本人が判断を下せない場合が多いですから、自分の意思を家族に伝えておくことは大切です。

 

そして、いざという時には家族は延命を希望することが多いです。

やはり家族との別れば寂しいものですし、無理な延命はさせたくないと思っていても急に判断を迫られると、延命を希望することになります。

病院は基本的に延命をするところですから、延命を断りづらい空気というのもあるでしょう。

日本の医療教育は延命第一主義です。

これは、戦争で多くの命が失われたことによる反動もあるのではないかと思います。

 

このように社会、病院、個人の問題が絡み合い、多くの寝たきり老人が生み出される原因になっているのです。

 

最期の迎え方を家族で話し合うべき

社会や病院の問題は、個人がどうこうできるものではありません。

そこで大切なのは、自分はどのような最期を迎えたいのかということを家族で話し合っておくことです。

最近は事前指示書というものを使って、もしものことがあったときに、どのような医療を受けたいかということを示しておくことができます。

しかし、医療の知識のない一般の方には書きづらい面もあると思います。

 

そういった方は、まずお葬式の資料を使って、家族とどのようなお葬式をしたいかということから話し始めると良いでしょう。

お葬式は遺影の写真であったり、呼びたい人は誰かなど、事前に話しておいたほうが良いことが多いです。

実際に、こういったことは話したことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

お葬式の話をした後なら、「もしこういう状態になったら無理な延命治療で寝たきりの状態にして欲しくない」といった話もしやすいでしょう。

まだ大丈夫と思っていても、その日は急にやってきます。

元気なうちに希望する最期の迎え方を話しておきましょう。

 

しかし、こういったことはいざ話すとなると、タイミングがわからなかったり、きっかけがなかったりで話しにくいものです。

頭では話しておいた方がいいとわかっていても、なかなか行動に移すのがためらわれます。

そんな方は、お葬式の話をきっかけにしてみると良いかもしれません。

 

お葬式の話?と疑問に思われるかもしれません。

ですが、寝たきりになるかならないかは命が終わる時になってみないとわかりません。

一方で葬式は必ず全員に必要なことです。

実際、生前に葬式の準備をしているという人は以外と多いものです。

ですから、お葬式の話を会話のきっかけにすると以外とスムーズに切り出しやすいのです。

お葬式の話から寝たきりになったときの話にスムーズにつなげるには、エンディングノートを使うと良いです。

エンディングノートとは、生前のその人の考えを残される人に伝えるノートです。

最近はこのエンディングノートが葬儀社へ資料請求すると、おまけで付いてくることがあります。

こちらの葬儀社は無料で資料請求ができ、エンディングノートがおまけで付いています。

NHKで紹介されたシンプルなお葬式

この機会に将来について家族で話し合っておきましょう。

 

まとめ

多死社会を迎えた今、日本人の死生観が問われています。

家族で最期の迎え方の話をする機会を持ち、お互いの意見を伝えることが必要です。

話をしておかないと苦しむのは、自分や大切な家族です。

切り出しにくい延命治療などの話をするためのツールとして、お葬式の資料を使うというのはどうでしょうか。

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