親が亡くなったり、施設に入るなどして実家が空き家になることがあります。
せっかく実家が空いたんなら、人に貸すなり、売るなりしたほうが良いと考える人も多いでしょう。
しかし、空き家になった実家は親のものです。
父親、母親のどちらかが亡くなって、どちらかが残っている場合、その残っている親の意向をまずは聞く必要があります。
そのときに、残された親が一人暮らしになる場合、一人暮らしをする能力があるのか確認しておくことも大切です。
年老いた親は、気付かぬうちに認知症が進行していることもあります。
人は誰でもそうですが、年をとると認知症になるということは知っていても、自分の親は大丈夫と根拠なく感じているものです。
親はいつまでたっても親ですから、しっかりしているイメージがあるのでしょう。
実家が空き家になるまでに注意することもありますが、空き家になった後にも気をつけるべき管理のポイントがあります。
いざという時のことを考えて今回の記事を参考に、頭の中で実家の管理方法を整理しておきましょう。
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実家が空き家になる 遺品整理のポイント
実家が空き家になるということは、親が引っ越す、施設に入る、亡くなるのどれかであることが多いと思います。
親が亡くなり、実家が空き家になるときには遺品整理を行わなければなりません。
両親が同時に亡くなる、ということはあまりないと思います。
つまり、両親のうちどちらかが遺されるわけです。
遺品整理をするときには、この遺された親の意見をしっかりと聞きながらやりましょう。
配偶者の死というのは、とても大きな心の負担になります。
残された親の気持ちも考えながら、遺品整理のタイミングを考えたいものです。
親に遺品整理をしても良いか確認して始めましょう。
また、遺品整理をしていく中でも捨てていいものか、残しておいた方が良いものか確認することも大切です。
子どもから見ればいらないものに見えても、親にとっては大切な思い出がつまっていることもあります。
遺品を整理していく中で、形見分けをするものも出てくるかもしれません。
年間で110万円を超える物品贈与には、贈与税がかかりますので注意しましょう。
いらないものは時間を決めて一気に捨ててしまうのも良いですが、一度捨ててしまうとそれらはもう戻って来ません。
ですから、親と話しながら少しずつ捨てていくことをおすすめします。
そうして、遺された親と話をしながら片付けていくと、実家で1人暮らしができる能力があるのか見極めることもできます。
認知症というのは、少しずつ、けれども確実に進行します。
普段の会話だけではわからなかった、親の認知・身体能力を確認しておきましょう。
自宅生活が難しくなってくるかもしれないと感じたら、早めに施設や介護サービスなどの検討をしても良いでしょう。
何かあってからでは遅いですし、施設の入所は順番待ちになっているところも多いので、早めに動いておくのが賢明です。
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空き家になった実家の管理方法
両親とも亡くなったり施設に入るなどして、いよいよ実家が空き家になったとき、どのように管理していけばよいでしょうか。
人に貸したり、あるいは売却するのも一つの方法ですが、親が存命の場合は自宅での生活を希望されることも多いです。
施設で生活していても、いつかは家に帰りたいという思いを持っている人もいます。
実家は両親のものですか、空いた家をどうするかということは両親の意見を第一にするようにしましょう。
もし空き家のまま実家を置いておくことになったら、しっかりと管理していかなければなりません。
家は人が住んでいないとダメになる、ということはよく言われます。
定期的に窓を開けて、風を通しておかないと家が痛みやすくなってしまいます。
ご近所の人には空き家になることを伝えておき、家に行ったときにはできる限り挨拶をして変わったことがないか確認しましょう。
空き家には不審者が出入りすることもありますので、不審に思うことがあれば変わりがなかったか聞いてみると良いでしょう。
不審者の出入りと同様に不審火にも注意しなければなりません。
火の元の点検は当然ですが、家の周りに燃えやすいようなものを置かない工夫も重要です。
万一に備えて、火災保険には加入しておきましょう。
空き家のことで、ご近所に迷惑をかけることは避けたいです。
雑草が茂ったり害虫が発生するとご近所への迷惑になりますので、雑草を定期的に刈り取り、害虫対策もしておきましょう。
空き家になると必要のない契約も出てきます。
例えば、テレビは処分して受信料の支払いを停止したり、ガスも使用しないのであれば解約しましょう。
電気や水道に関しては、掃除をするときになどには必要になってきますので、状況に合わせて対応してください。
とにかく不要な契約は解約して、なるべく固定費がかからないようにしましょう。
郵便物は転送サービスの利用ができます。
一度登録すれば、1年間は転送を続けてくれます。
さらに1年転送が必要になる場合は、再度申請が必要です。
詳しくは、郵便局のHPで調べてみてください。
親が元気なうちに実家について話しておく
実家が空き家になってしまったら、やらないといけないことは多岐にわたります。
これを短期間にやろうと思うと大変です。
自分の家であれば、すぐに決めて行動することができますが、実家だと親の意見を聞かなければならないので、それだけ時間がかかります。
ですが事前に、もし実家が空き家になったらどうするかということを話し合っておけば、すぐに行動に移すことができるので負担も少なくなります。
ですから、親がある程度の年齢に達したり、病気がちになってきたなと思ったら早めに実家のことについて話をしておきましょう。
と言っても、こういったことを話題にするのは結構負担に感じる方が多いです。
実家が空き家になるということは、両親が亡くなったり、施設に入ったりすることを想定する話ですから、無理もありません。
同居を考えている人であれば、それを切り口に話を進めてもいいですが、家庭環境の事情からそうもいかない人も多いと思います。
そういった方は、どうやって話題にしたらいいのやらと悩む方も少なくないでしょう。
そんなときには、お葬式の話題から話をしてみてはいかがでしょうか。
お葬式の話なんてストレートすぎて余計に話しにくいのでは、と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、お葬式は最期が来たら誰もが行わなければならないものです。
また、遺影の写真などは元気な頃の写真をあらかじめ選んでいる人が多いです。
ですから、遺影にはどんな写真を使いたいか事前に聞いておきたいといえば、案外違和感なく話を進めることができます。
実際に遺影を決めたら、お葬式の具体的な内容についても話しておくと良いでしょう。
一つずつ小出しにして聞いていくと聞きにくいことでも、この際と思って一気に聞いておくと、違和感少なく話がしやすいです。
お葬式の話を具体的にすると言っても何から話せばいいかわからないという方は、お葬式会社の無料資料請求をすると良いでしょう。
様々なプランが示されているので、お葬式の形式はどのようなものが良いか、誰か呼びたい人はいるか、どのくらいの規模で行うかなど、話しておくべき内容が明確になりやすいです。
そうしてお葬式の話をした後には、亡くなった後に実家をどうするかという話題にスムーズに移れます。
当然ですが、親も少しずつ歳をとっていきます。
それだけ認知症になってしまう可能性もありますし、何かの病気になることもあると思います。
ですから、こういった話はまだ元気で頭のしっかりしうちに話しておいた方が良いです。
まずはお葬式の資料請求から始めてみましょう。
まとめ
実家が空き家になり、管理が必要になったらどうすべきかについてお伝えしてきました。
お伝えしてきたように、空き家になってから管理について考えるよりも、親がしっかりしているうちに、空き家になったらどうするかと話しておくことが大切です。
まだ大丈夫と思って再起伸ばしにしていると、そのときは急にやってきます。
あのときああしておけばよかったと、後悔することのないよう早めに対応していきましょう。
繰り返しになりますが、まずはお葬式の無料資料請求からどうぞ!